Juvenile

大人になっても楽しめる、少年少女向けの小説について語ります。

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Juvenile

大人が読みたいジュブナイルノベル

「ジュブナイル」という言葉を知っていますか?

最近だったら「ヤングアダルト」という言葉の方がしっくりと来るかもしれません。

いわゆる思春期、ティーンエイジャーをターゲットにした小説作品のことです。

児童文学は卒業して、だけれども一般文学や純文学のテーマよりも、冒険や青春への興味の方が勝っているような、そんな複雑な世代向けの小説です。

知っている方は多いであろう超有名作品でたとえると「時をかける少女」などがこのジャンルにあたりますね。

新井素子もジュブナイルの先駆けとなった一人でしょう。

今では一般文芸もどんどんエンタメ化が進み、ライトノベル、新文芸など、ヤングアダルト向け作品が細分化されて。「ジュブナイル」という言葉は忘れられていきました。

だけどやっぱり、青春の1ページにあった作品達は、今読んでも面白く「ジュブナイル」はまだそこにあるのだな、と思うわけです。

今は古い作品の電子書籍化やリバイバル復刊が増えています。

かつては少年少女向けとして出されたジュブナイル作品が、大人をターゲットにしたレーベルから出ることも少なくありません。

ジュブナイルを楽しむことは青春時代の特権で、大人になると自然と興味がなくなるもののようにも思えますが、きっとそんなことはないのでしょう。

大人になっても、大人になったからこそ、もう一度読みたい、改めて読みたいジュブナイルもたくさんあるのです。