大人が読みたいジュブナイルノベル
「ジュブナイル」という言葉を知っていますか?
最近だったら「ヤングアダルト」という言葉の方がしっくりと来るかもしれません。
いわゆる思春期、ティーンエイジャーをターゲットにした小説作品のことです。
児童文学は卒業して、だけれども一般文学や純文学のテーマよりも、冒険や青春への興味の方が勝っているような、そんな複雑な世代向けの小説です。
知っている方は多いであろう超有名作品でたとえると「時をかける少女」などがこのジャンルにあたりますね。
新井素子もジュブナイルの先駆けとなった一人でしょう。
今では一般文芸もどんどんエンタメ化が進み、ライトノベル、新文芸など、ヤングアダルト向け作品が細分化されて。「ジュブナイル」という言葉は忘れられていきました。
だけどやっぱり、青春の1ページにあった作品達は、今読んでも面白く「ジュブナイル」はまだそこにあるのだな、と思うわけです。
今は古い作品の電子書籍化やリバイバル復刊が増えています。
かつては少年少女向けとして出されたジュブナイル作品が、大人をターゲットにしたレーベルから出ることも少なくありません。
ジュブナイルを楽しむことは青春時代の特権で、大人になると自然と興味がなくなるもののようにも思えますが、きっとそんなことはないのでしょう。
大人になっても、大人になったからこそ、もう一度読みたい、改めて読みたいジュブナイルもたくさんあるのです。
海外文学
海外文学の中でも若者のみずみずしい感性を表現したものや、児童文学・青春小説として書かれたものはたくさんあります。 そういった物語の数々は、時に大人もはっとさせられることがあります。 国や文化が違っても、感性にはどこか通ずるものはあるのでしょう。 だからこそ、世界中で愛され、日本でも翻訳され愛され続けているのです。
日本文学
日本文学はかつて「純文学」と「大衆文学」で分かれていました。 今は純文学もどんどん大衆化し、大衆小説の方はエンターテイメント化が進み、軽快で読みやすい作品が多くなっています。児童文学を卒業したらすぐに楽しめるような、娯楽性の高い若者向けの大衆文学がたくさんあります。 少年少女から年配まで、幅広く楽しめるのです。
ライトノベル
コミックイラストにさらりと読める文章、エンターテイメント重視のストーリー。 ライトノベルはマンガ大国日本だからこそ生まれたとも言える、少年少女向け小説の1ジャンルです。 エンタメ重視のジャンルだからこそ、中には大人が読んでも面白い意外性のある小説が見つけられるジャンルでもあるのです。