十二国記
「屍鬼」で有名な小野不由美の作品の中でも、大出世作となったのが「十二国記」シリーズでしょう。
古代中国風の世界を舞台に、「麒麟」が「王」を得選ぶ十二の国の人々の物語を選ぶ人気シリーズです。
元々は少女向けレーベルから出ていたシリーズなのですが、男女問わず、世代も問わずに愛されて、今は一般書のレーベルに移って続編が発表されています。
この作品で特筆するべきなのは、やはりその独特の世界観でしょう。
どんな人間であっても、麒麟が選んだ者でなければ王になることはできない世界。
王になっている間は麒麟の力で不老不死となることができますが、王の資格を失うような振る舞いをすると、麒麟は新しい王を選ぶことになります。
王と麒麟はそれぞれ国によって違い、王選びのエピソードや境遇なども千差万別で、背景がしっかりと書かれています。
大人が読んでも夢中になれる、重厚な中華風ファンタジー群雄劇なのです。