キノの旅
「キノの旅」は2000年に1巻が発売されて以来シリーズは19冊にも及ぶ、人気ライトノベルです。
「世界は美しくなんかない」という印象的な帯のフレーズを覚えている方は多いのではないでしょうか?
通常、ライトノベルは少年少女向けの冒険小説、青春小説ですので、1冊に1つの冒険なり学園生活なりの物語があるのですが、「キノの旅」は全て短編・掌編の連作で構成されています。
キノが人語を喋る二輪車エルメスと共に、様々な文化の国を旅する、というだけのロードムービー的なストーリーなのですが、その国がどこも普通ではない、少し様子のおかしい国ばかりなのです。
心が温まる話もあれば残酷な話、哲学的な話もあり、と読者を飽きさせません。
ライトノベルにこうした寓話的な短編連作ファンタジーはあまりなく、この作品は新たなジャンルを切り開いたともいえます。
読者の年齢層も幅広く、長寿シリーズであるために子供の頃から大人になるまでずっと読み続けている、という方も多い作品です。
1話が短く、通勤・通学の間にも読めるというのも、忙しい今の時代の人間にとっては魅力のひとつかもしれませんね。